生き生きとした自然

ジャイアントパンダに初の顎矯正治療、再び正常にかめるように

中国の専門家らが、子どもの治療法を応用した顎の矯正技術を用い、ジャイアントパンダが正常にかみ切ったり、かみ砕いたりできるようにした。チームによると、この方法をジャイアントパンダに用いたのは初めてだという。

2022年生まれの雄、ベイシアは、生後間もなく顎を負傷した。生後約3カ月になるころには、下顎が左にずれ始めていた。口からミルクが漏れ、飼育員らは将来、竹をかむのが難しくなるのではないかと懸念していた。

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の獣医師らは、華西口腔病院の専門家と協力した。ベイシアの口をスキャンし、3本のゴムバンドを備えた専用装置を設計した。穏やかに引っ張る力を加え、成長中の顎をより適切な位置へ導く仕組みだ。

治療には約6カ月を要し、毎日のきめ細かな世話が欠かせなかった。飼育員らは給餌のたびにバンドを外し、終わると再び装着した。バンドが外れたり、飲み込まれたりしないよう、注意深く見守った。

その後の検査では、顎のずれがほぼ矯正され、正常な摂食機能が回復したことが確認された。現在4歳のベイシアは普通に食事をし、活発で遊び好きな様子を見せている。

この症例は7月にThe Angle Orthodontistに掲載された。研究基地は、歯の健康記録のより体系的な整備と、パンダの歯科に関するさらなる研究も計画している。

出典

  1. The StarFirst-ever orthodontic treatment restores giant panda's normal bite in China
  2. China DailyDoctors give panda cub with crooked jaw a kiss of life
  3. news.cgtn.comChinese team fixes panda's crooked jaw in first-of-its-kind procedure

取材・検証メモ

この記事の情報源

Xinhua

The Starの記事は「成都、9月18日(新華社)」という発信地・日付・配信元の表記で始まる。

Hongxing News

China Dailyは「Hongxing Newsがこの記事の取材に協力した」と明記している。本文からは、それより前の情報経路は確認できない。

The Angle Orthodontist case report

China Dailyは、治療結果の出典をThe Angle Orthodontistの論文としている。この具体的な出典について、仲介元は明示されていない。

Unknown

CGTN(news.cgtn.com)は、記事本文の報道について、それ以前の情報源を明示していない。他の記事との類似性だけでは、通信社配信を起源と推定するには不十分である。