技術と革新

AIがフェルマーの最終定理をLean史上最大の証明に変換

フェルマーの最終定理が初めてコンピューターで検証可能なコードに変換され、わずか11日間で1,300万行の形式的証明が作成された。AIエージェントの一群が、数学的論理の検証用に設計されたプログラミング言語Leanで作業を完了するために必要な、約2万9,500の中間定理を構築した。

この成果は、1990年代にアンドリュー・ワイルズとリチャード・テイラーが完成させた人間による証明を置き換えたり、拡張したりするものではない。確立されたその論証を、コンピューターが段階ごとに確認できる形式に変換したものだ。この定理は、nが2より大きい場合、aⁿ + bⁿ = cⁿを満たす正の整数は存在しないとする。

人間の専門家は時折、大局的な指針を与えた。エージェントは当初、連携に苦戦したが、完了した課題を把握し、次に取り組む課題を選ぶための協働ツールProve2Meを使うことで成功した。数学者のケビン・バザードは、完成したコードをコンパイルしてLeanの標準的な検証を実行し、必要な数学的内容が実際に構築されていると結論づけた。

この形式化の規模は、Leanの数学における主要な共有ライブラリMathlibの5倍を超える。その規模は、AIが近い将来、数学文献の大きな部分を検証可能なコードへ変換する作業を支援し得ることを示唆している。ただし、これほど膨大な出力を精査し、人間にも理解できるものにすることは、依然として大きな課題だ。

出典

  1. NatureAnthropic AI 'formalizes' proof of Fermat's last theorem in just 11 days
  2. New ScientistFermat's last theorem formalised by AI agents in just 11 days | New Scientist
  3. The Next WebClaude formalised Fermat's Last Theorem in 11 days

取材・検証メモ

この記事の情報源

Anthropic's 4 September announcement

Natureは、Anthropicが9月4日にこの画期的成果を発表したと明記し、その公表内容にアレックス・コントロヴィッチ、ケビン・バザード、ダニエル・リットのコメントを加えている。

Anthropic's research post

New Scientistは、自律的に行われた11日間の実行とエージェントの作業手順について、Anthropicのブログ投稿を明示的に引用している。The Next Webは、トークン使用量、失敗した試行、人間からの指示、Prove2Meの詳細について、繰り返しAnthropicを情報源として示している。

Kevin Buzzard's blog

The Next Webは、ケビン・バザードがAnthropicのコードをコンパイルし、標準の検証ツールを実行して、自身のブログに反応を掲載したと述べ、その内容を引用・要約している。