
生き生きとした自然
マンハッタンの空へ、メンフクロウのひなが飛び立つ
マンハッタンのアッパーウエストサイドにある屋上の給水塔で、メンフクロウがひなを育てた。同区では初めての例とみられる。コーネル大学鳥類学研究所の渡り鳥の生態学者アンドリュー・ファーンズワース氏によると、近現代の記録では、これまでに巣は確認されていない。
バードウォッチャーのデービッド・バレット氏は、給水塔で5羽の若鳥と、げっ歯類を巣に運ぶ成鳥を観察した。若鳥たちは親鳥が狩りをする間、給水塔の周囲で試し飛びを始めており、下に集まった人々に、普段はなかなか姿を見せないこの鳥を観察する貴重な機会を与えている。
ニューヨーク市でメンフクロウが目撃されることは極めてまれだ。ニューヨーク州はこの種の分布域の北限近くに位置し、州の野生動物担当当局は個体数が長期的に減少していると報告している。この家族は、都市の猛禽類に共通する危険にも直面している。毒を摂取したげっ歯類を食べることだ。NYC Bird Allianceのジェシカ・ウィルソン氏は、殺鼠剤はネズミを捕食する動物も死に至らせる恐れがあると警告する。
住民たちは、フクロウだと分かるまで、何週間も謎の甲高い鳴き声を聞いていた。今では、写真家やバードウォッチャー、好奇心を抱いた近隣住民が、日没後にその姿を見ようと集まっている。この家族に注目が集まるきっかけをつくった地元住民のエリザベス・ウィリアムズさんは、フクロウが来る前は夫婦ともバードウォッチャーではなかったが、今は始めてみようかと考えていると話した。