
技術と革新
中国の衛星・レーダー網、台風の降雨を3次元で捉える
中国の衛星と地上レーダーを統合したシステムが、台風の降雨を3次元で把握できることを実証し、発達する危険な気象現象を予報担当者がより明確に捉えられるようになった。台風「ホワイト・ドルフィン」の際には、Fengyun-3G衛星が全国の気象レーダー網と連携し、台風の渦巻き状の降雨帯、雨の強さ、空間分布を捉えた。
衛星の二周波降水レーダーは、瞬間的な降雨強度の最大値が1時間当たり100ミリに達し、降水エコーが高度約10キロまで伸びていることを検出した。中国気象局によると、これらの観測は、台風の強度の評価、降雨予測、短時間先の警報、防災計画に役立った。運用の成功は、中国の宇宙・地上連携型の降水観測システムが、個別の機器の集合ではなく、統合された観測手段として機能するようになったことを示している。
地上では、280基超の大型Sバンド・Cバンドレーダーが広域を監視し、560基を超える小型Xバンドレーダーが低高度の観測の空白を埋め、局地的な状況をより詳しく捉えている。これらを合わせると、地表から高度1キロの地点で中国の国土の54%超をカバーする。軌道上のFengyun-3Gは、中国初、世界では3番目の能動型降水観測衛星だ。そのレーダーは弱い雨も検出でき、地上からの観測が限られる海洋や複雑な山岳地形での降水も調べられる。