健康と治癒

開発中の薬、大幅な減量と血糖管理の改善を両立

開発中の週1回の注射薬が、過体重または肥満のある2型糖尿病の成人患者で、大幅な減量と血糖管理の改善をもたらした。80週間の試験では、レタトルチドの最高用量を投与された参加者の31%が、開始時の体重の少なくとも4分の1を減らした。プラセボ群では3%だった。

試験では成人1,152人を、3段階の用量のいずれか、またはプラセボを投与する群に無作為に割り付けた。全員が食事に関するカウンセリングと身体活動に関する指導を受けた。開発元のEli Lillyが資金を提供したこの研究の結果は、The Lancetに掲載され、ミラノの糖尿病関連学会で発表された。

レタトルチドは、食欲、血糖、エネルギー消費の調節に関与する3つのホルモンの作用を模倣する。研究者らは、減量と血糖管理の改善に加え、血圧とコレステロールの改善、血液中の炎症指標の低下も報告した。これらの結果は減量以外の効果の可能性も示唆しているが、実際に健康上の合併症の減少につながるかどうかは、さらなる研究で確かめる必要がある。

副作用も重要な検討事項だ。下痢や吐き気などの消化器症状が多く見られた。最高用量群では約8%が有害事象のため治療を中止し、プラセボ群では約5%だった。

レタトルチドは規制当局の承認を得ていない。Lillyは2027年の最初の3カ月間に米国で承認を申請する予定だ。

出典

  1. The Guardian'Godzilla' of weight-loss drugs could provide other important health benefits
  2. USA TodayLilly's retatrutide GLP-1 delivers average weight loss of 50 pounds
  3. NBC NewsPeople with Type 2 diabetes lost up to 60 pounds on Lilly's latest weight loss drug
  4. The IndependentFresh hope for diabetics as new drug helps them shed a quarter of their bodyweight
  5. Drugs.comLilly's Triple Agonist, Retatrutide, Delivered Substantial Weight Loss and A1C Reduction, Underscoring its Potential Promise for People with Obesity and Type 2 Diabetes

取材・検証メモ

この記事の情報源

Lancet

The Guardianは、試験結果が掲載された媒体として医学誌The Lancetを挙げている。

The Lancet

NBC Newsは後期段階の試験結果の情報源をThe Lancetとしている。The IndependentもTRIUMPH-2の結果の掲載誌としてThe Lancetを挙げている。共通する通信社などの仲介媒体は明示されていない。

Eli Lilly

USA Todayは試験の数値の情報源として繰り返しLillyを挙げている。NBC Newsは安全性と承認申請計画に関する説明をLillyの情報として明示している。両記事ともEli Lillyの社名を記載している。

Eli Lilly and Company → PRNewswire

Drugs.comにはPRNewswireの発信表記があり、末尾には「情報源:Eli Lilly and Company」と明記されている。