
技術と革新
インドネシアで初の遠隔ロボット婦人科手術を実施
インドネシアで初の遠隔ロボット婦人科手術が行われた。バリ島にいる外科医が、1,000キロメートル以上離れたジャカルタのチプト・マングンクスモ国立病院のクンチャナ手術室に設置されたシステムを操作した。
低侵襲で行われたのは、月経時以外の出血が続いていた47歳の患者の子宮摘出術だった。医師らは、過去の帝王切開による体内の瘢痕が完全に治癒していないことと出血を関連づけた。薬物療法では十分な効果が得られず、チームは患者の状態と意向を考慮して手術を選択した。麻酔、最初の腹腔鏡操作、ロボットの準備に約1時間をかけた後、ロボットを使う主要な手術工程には約90分を要した。
ジャカルタでは医療チームが患者のそばに待機し、執刀医はバリ島で開かれたアジア太平洋地域の婦人科手術に関する会合の会場から操作した。遠隔システムは医師の手の動きをロボット器具の精密な動きに変換した。手術チームによると、患者は翌日に退院できたという。
手術前にはスタッフがシミュレーションを繰り返し、インターネット接続の切断、院内の通信障害、停電に備えた代替計画を用意した。必要な場合は現場の外科医が手術を引き継げる体制だった。同病院は2024年に遠隔ロボット泌尿器科手術を実施しており、今回の成果はその取り組みを婦人科へ広げ、専門医間の知識共有を後押しするものだとしている。